本文へジャンプ  
榎並っ子 87号
平成18年6月14日 

わかる、できる、楽しい算数科学習

 本校では、本年度、研究教科を算数科とし、「わかる、できる、楽しい算数科学習をめざして−基礎・基本の定着を図る指導の工夫−」を研究主題として、研究を進めています。

 そこで、講師の先生をお招きして研修会を実施し、本校の先生方が、子どもたちが楽しく算数科の学習をし、基礎的基本的な力をつけるための指導法について研究を深めました。算数科の指導を進めるにあたり示唆に富んだ内容でしたので、その一端を紹介します。

 6年生の(分数)÷(分数)の問題を例にとりながら、自ら学ぶ力を身につけた子どもを育てるためには、問題解決活動の充実を図っていくことが大切なこと、また、その着眼点について話をされました。


〓問題解決活動を充実させるための着眼点〓

◎「見通しをもつ」こと

 子どもが問題に出あった時、これまでの学習事項や日常生活の経験などを手がかりとして、直観や数学的な考え方などを働かせながら問題解決の結果や方法を予測すること  〔「結果の見通し」と「方法の見通し」〕

 「結果の見通し」とは、例えば、3年で58×32の計算を考えていく時に、既習の計算を基に、積が58×30=1740の1740より大きいと予想したり、58×32を60×30と考えて、積は1800ぐらいだと予想したりすることである。また、「方法の見通し」とは、58×32の計算の仕方を考えていく時、例えば、58×3の学習をした時に、58を50と8に分けて考え、既習の50×3や8×3を使って解決した経験から、この計算も「かける数の32を30と2に分ければよいのではないか」というように、解決の方法を予想することである。

◎「筋道を立てて考える」こと

 出あった問題と既習の学習経験や知識と対比して、どこが同じでどこが違うのかを明確にし、解決への見通しをもったり、もった見通しにそって、既習の経験や知識を活用しながら、理にかなった問題の解決をすることである。また、それだけでなく解決した過程をふり返り、それをより明確なものにしたり、これを筋道を立てて他の人に説明したりできることも、筋道を立てて考えることに含めるべき大切なことである。

 今後は、研修会で学んだことを基に、子どもたちにとり、わかる、できる、楽しい算数科の授業をめざし研究を進めていきたいと思います。

〔焼却工場の見学〕−4年生が社会見学−

 8日に、4年の子どもたちが、大阪市環境事業局森之宮工場に社会見学に行きました。工場に着くと、子どもたちは、最初に、係の人から焼却工場のことについて説明を聞きました。

 子どもたちは、係の人から質問されたこと、例えば「大阪市から出る1年間ごみの量は?」や「どのくらいの温度で、ごみを焼却していると思いますか?」について、事前にしっかり学習していたので、正確に答えることができました。続いて、各組に分かれて工場を見学しました。クレ−ン室(ごみをためクレ−ンで運ぶ所)を見て、子どもたちは、ごみ貯蔵庫の大きさに驚いていました。また、炉室やそれを管理している中央せいぎょ室(コンピュ−タ−で管理)も見ることができ、ごみがどのように処理されているのかをしっかり学習できたと思います。帰る途中で、焼却工場の見学を通して感じたことを聞くと「リサイクルすることが大切と分かった。」「できるだけ、ごみを出さないようにしたい。」「工場で働いている人の話を聞いて仕事の大変さが分かった。」など、子どもたちは、真剣な面持ちで話してくれました。

焼却工場の見学を通し、子どもたちは、いろいろなことを学んでくれたようです。日常生活の中で、ぜひ生かしてほしいものです。