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榎並っ子 83号
平成18年5月16日 
 

信頼される大人が周りにいるか

 ある新聞を見ていると、「こどもの日」に因んで、「信頼される大人が周りにいるか」と題し、次のような記事が載せられていました。示唆に富んだ内容でしたので紹介します。

 「『大切だよ、信頼することされること』。今年の児童福祉週間の標語は、埼玉県に住む9歳の女の子が作った。『こどもの日』から1週間、各地の催しで揚げられる。この女の子は、電車で通学している。でも、周囲に常に気遣ってくれる大人がいるから不安はない。自分も子どもに信頼される大人になりたい・・そんな思いを標語にしたそうだ。

 だが、子どもたちの多くが、この女の子のように、信頼できる大人に囲まれているだろうか。そうとは言い切れないのが現状だ。

 子どもを標的とする事件が後を絶たない。昨年1年間に、乳幼児と小学生が被害者となった刑法犯罪は、2万5000件に達した。昨年末に栃木県で起きた女児殺害事件は、犯人がまだ分からない。今年に入ってからも、3月に川崎市の男児が見ず知らずの男にマンションから投げ落とされるなど、悪質な事件が続いている。各地で子どもたちが、不審人物から逃れるために大声を出す訓練や防犯ブザ−を鳴らす練習をしている。嘆かわしいことだが、やむを得ないだろう。Y新聞が3月に行った治安に関する世論調査で『地域の子どもたちが犯罪被害に遭うかもしれないという不安を感じる』という人が68%に上った。

 対策として、9割近い人が、近所付き合いや町内会などで地域の連携を深めることが犯罪抑止につながると考えている。82%が防犯パトロ−ルに協力したいとも答えている。子どもを守るには、“地域力”の再生が重要だ。

 東京都に先進事例がある。世田谷区松原地区では、5年前から、商店街で防犯ボランティア『明大前ピ−スメ−カ−ズ』を組織し、蛍光色のジャンパ−姿でパトロ−ルしたり、小学生の登下校を見守ったりしている。地域の犯罪件数が減り、子どもを持つ親からも頼りとされる存在だ。商店会の理事長は『子どもの周囲に、いつもあいさつを交わす大人、信頼できる大人が大勢いるということが大切。』と話す。
 こうした取り組みにならったボランティア組織が、昨年だけで全国に1万以上も結成された。だが、まだ、形だけの団体も少なくない。今後、退職年齢を迎える団塊の世代が、積極的に地域力の再生に参加してくれるかどうかが、大きなカギとなろう。

 子どもたちが、信頼できる大人に囲まれて育ち、やがて子どもから信頼される大人になる。そんな社会にするためには何が必要か。『こどもの日』に考えたい。」
 榎並地域では、昨年の9月から「子ども見守り隊」のみなさまが、子どもたちが安全に登校したり下校したりできるよう見回りをしてくださっています。

 そして、子どもたちにあいさつをしたり、声をかけたりしてくださっています。 そうした方々に感謝すると共に、親として何ができるかを考えてみることも大切ではないでしょうか。

〔保健ふりかえりカ−ド〕−100%をめざす−

 本年度も、子どもたちが、「保健ふりかえりカ−ド」を使って、自分のめあてを立て、1年間を通して取り組みます。
 子どもたちは、
@早く寝ることができる
A早起きができる
B朝の歯みがきができる
C昼の歯みがきができる
D夜の歯みがきができる
Eハンカチを忘れずに持ってくることができる
Fはなかみを持ってくることができる
G遊んだ後の手洗いができる
H食事の前の手洗いができる
Iトイレの後の手洗いができる
の10項目の中から一つを選び、今年のめあてとします。本年度は、1週間の生活をふりかえってみて、めあてを立てることになっています。

 一つ一つのめあては、決して守るのが難しいものではありません。しかし、毎日、1年間を通してとなると、難しくないとは言い切れません。健康な生活を送るため、立てためあてが100%守れるよう親子で努力してみましょう。