平成18年4月21日
勉強への集中力のない子ども
ある教育雑誌を見ていると「勉強への集中力のない子ども」に対して、どのように対応していけばよいかについて、示唆に富んだことが述べられていましたので、紹介します。
「『集中力がない』ということを気にされていますが、その前にお子さんがたくさんの長所を持っていることに気づかれているでしょうか。
ご質問の中でも『とても活発』『明るい』『好奇心が旺盛』『友だちが多い』『よく遊ぶ』と5つも長所が述べられています。
特に『旺盛な好奇心』は、子どもの成長の原動力です。子どもは、ひとつのことに興味を持ち続けるものではなく、興味や関心の対象は、どんどん変わっていきます。一見『移り気』で『集中力がない』ように見えますが、子どもは常に新しいものに興味や関心を示し、注意深く探索を行うことを通して成長していきます。そして、成長とともに『好奇心』は『集中力』を育てていきます。
このように『好奇心』と『集中力』はつながっているのです。もう少し長い目で見られたらどうでしょうか。
次に、ご相談の内容から、集中力を家庭学習の場面で考えてみます。
まず、起床、食事、排泄、就寝などの基本的な生活習慣を一定のリズムでつくり出すことが大切です。特に『自分で起床する』『朝食を食べる』『朝のあいさつをする』などの基本的な生活習慣を身につけることは、日常生活のきまりを守ることにもつながり、当然、家庭学習の習慣化にもつながります。
次に、決まった時間に家庭学習をする習慣を身につけさせることが大切です。『何分間学習する』よりも、家庭生活のリズムを身につけさせるという意味から、『何時から何時まで』という具体的な時刻の設定を心がけていただきたいと思います。
最後に、見通しを持たせることが大切です。『どれくらいかかりそう?』という親の問いは、子どもに家庭学習の見通しを持たせることにつながります。
時には、また、内容によっては、『決められた時間』の枠を越えた学習をするでしょう。そのような積み重ねによって、家庭学習に対する柔軟性も身につけていきます。」
大阪市教育委員会から出されている報告書にも子どもたちに規則正しい生活習慣を身につけさせることが、学習への動機づけ、学習意欲にも大きく関与していると述べられています。親子で話し合い、ぜひ実践してほしいと思います。
〔1年生を迎える会〕−心温まる1年生を迎える会−
13日に、講堂で、1年生を迎える会が行われました。司会進行は、前年度の運営委員の子どもたちです。
「これから1年生を迎える会を始めます。1年生が入場してきますので、拍手で迎えましょう。」というはじめのことばの後、1年生が入場してきました。
2年から6年の子どもたちに温かく迎えられ、前に並んだ1年の子どもたちは、少し緊張していました。その1年生に、2年生が、入学をお祝いするメッセ−ジを書いた首飾りをかけてあげました。
続いて、「1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。担任の先生の名前は、もう覚えることができましたか。 榎並小学校は、とても楽しい学校です。2年生から6年生のお兄さんやお姉さんは、優しくて思いやりのある人たちでいっぱいです。榎並小学校でのこれからの毎日の生活をみんなで応援します。元気に学校にきてくださいね。」と運営委員の子どもが、お祝いのことばを述べました。
その後、1年生と他学年の子どもたちが、早く仲良くなれるよう、じゃんけん列車というゲ−ムをしました。多くのお兄さんお姉さんと楽しそうにゲ−ムをしている1年生の笑顔が印象的でした。
1年生を迎える会の後、1年生の手を繋ぎ、6年生が簡単な学校案内をしてくれました。1年生の心にいつまでも残る一時となったことでしょう。
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