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榎並っ子 76号 |
平成18年3月3日
落ち着きのない子ども
ある教育雑誌を見ていると「落ち着きのない子ども」に対して、どのように対応していけばよいかについて、示唆に富んだことが述べられていましたので紹介します。
「落ち着きのない子どもは小学校の時期に多く見られ、その行動の背景として、一般的には次のようなことが考えられると思います。」
例えば、子ども自身の『かまってほしい』という気持ちが強いとか、ちょっとした緊張に耐えられないとか、自分が中心でないと気が済まないといったことなどです。また、勉強が分からないとか、内容がやさし過ぎて退屈するといったことも考えられます。そして、家族関係の中で自分はかわいがられていないと感じたり、兄弟姉妹の仲が悪くて面白くないとか、お父さんやお母さんに余裕がなく、子どもに話しかけるときもゆったりとした落ち着いた気分でいられずに常にイライラしたり、不安であったりという状況があると思います。
このように、いろいろな要因が組み合わさって落ち着かない行動につながると思うのですが、落ち着かない子どもに、お母さんや担任の先生がイライラして、『もっと落ち着きなさい!』と声をあらげると、ますます子どもは落ち着かなくなるでしょう『あなたは、落ち着きのない子だねえ。』と言えば言うほど、周囲の子どもも『あの子は、落ち着きがない、困った子だ。』という目で見てしまうことになるでしょう。一般的に『落ち着きのない子は、困った子だ。』というマイナスのイメージがあります。しかし、その子なりに明るく憎めない一面も必ず持っているはずですし、また、よく観察していきながら『先週に比べ、今週は授業の態度が少しずつ良くなってきたよ。』とほめてあげることが大切です。そして、活動的でエネルギーがあり余っているので、余力を学級活動や休み時間の遊びを盛り上げるなどして、仲間から認められていくようにしていくことも大切かもしれません。
もし、落ち着きのない行動を指摘したり注意したりするときは、子どものそばにいって、子どもの目を良く見て、時には肩に手を置いて『勉強を済ませてから遊びに行こうね。』とか『後でこの部屋をきちんと片づけておこうね。』と静かに話しかければ、子どもも少しは落ち着き、先生やお母さんの言葉が心に届くのではないでしょうか。」
子どもの思いや願いを大人としてしっかり受け止め、できるだけよいところを見つけほめたり静かに注意を促したりすることにより、子どもの気持ちが落ち着くように努めたいものです。
社会見学 −170年前の江戸時代にタイムスリップ−
2月22日に、3年生が社会見学で、住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」に行きました。当日は、大阪市の3校の小学校が見学に来ていました。まず、住まいのミュージアムの方からいろいろお話を聞いた後、子どもたちは、グループに分かれて館内の見学をしました。子どもたちは、配ってもたったパンフレットを持ち、グループのみんなと協力しながら江戸時代の大阪の町並みを実物大に復元した展示場を興味深そうに見学していました。また、近代の大阪の町の移り変わりを表した模型や昔の道具なども展示してあり、社会科で、昔の道具やそれを使っていた頃の人々の暮らしを学習しているこどもたちにとって復習する良い機会になったことと思います。社会見学後、子どもたちが書いた感想文の中からある男の子のものを紹介します。
=子どもの感想文=
ぼくは、住まいのミュージアムに行って、いろいろな物を見ました。ふろ屋や井戸やいろいろな物を見ました。
今とちがうところは、電気をつかわず生活していたことです。今では、テレビやパソコンなどがありますが、昔は、きかいもつかわずに生活できているので、すごいと思いました。昔の人は、くろうして生活していたんだなあと思いました。昔の人のちえは、すごいと思います。
電気がとおったのが、だいたい百年くらい前ときいておどろきました。
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