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榎並っ子 75号
平成18年2月24日

うさぎかとりか

 2月20日の児童朝会の時に、子どもたちに次のような話をしました。
 まず、下記のような一枚の絵を見せて、何に見えるか聞きました。

絵を右側のような向きで見せた時、子どもたちからは、「うさぎ」という答えが返ってきました。次に向きをかえて、左側のような絵を見せると、子どもたちからは、「カラス」「アヒル」「とり」などの答えが返ってきました。

 そこで、子どもたちには、同じ一枚の絵でも見方によっては違うように見えること、「とりに見える。」「うさぎに見える。」とお互いが譲らない時は、けんかになってしまうことを話しました。

 そして、こんな時には、まず、「とりに見える。」という友だちの立場に立ってみて、相手の言うことにうなずいた後、今度は自分の考えている「うさぎに見える。」ということを話していくことが大切であると話しました。

 最後に、どんなことでも自分の言いたいことばかり言っていたのでは、友だちはできないこと、相手の立場に立って考え行動することにより、たくさんの友だちをつくることができることを話しました。

 価値観の多様化が進む昨今、やはり、自分の言い分だけを通すのではなく色々な視点から物事を見て、考え、判断する力を子どもたちに身に付けさせていくことが大切と考えます。
 ご家庭におかれましても、日常生活の色々な場面を捉え、多様な物の見方、考え方ができるよう、お子さまと話し合っていただきたいと思います。


[防犯訓練]−教職員が実際にさすまたを使って訓練−

 21日に、城東警察の方をお招きして、本校の講堂で防犯訓練が行われました。まず、城東警察の方から城東区のひったくりの件数が増加していること、また、城東区内のどの場所でも発生していることの説明がありました。そして、ひったくりにあわないためには@自転車に乗る時は、「ひったくり防止カバー」をする(効果は100%)A徒歩の時は、バックを車の通る反対側にしっかりと持ち、バックを持っている側に人が通れるスペースをなくすことなどを守ることの大切さを力説されていました。

 次に、校内に不審者が侵入してきた場合についての説明とさすまたを使っての実技が行われました。城東警察の方からは、まず、校内に不審者を入れない、万一校内に入って来た場合は、教職員が声がけをして、教室に絶対入れないようにすることの大切さを繰り返し話をされていました。また、不審者が侵入して来た時に、さすまた以外で子どもたちを守るために使える物について、城東警察の方から質問がありました。教職員からは、身のまわりにあるいろいろな
物が答えとして出されました。例えば、ホウキ、机、椅子、定規などです。城東警察の方からは、消火器、砂なども効果的であるという話がありました。

 さて、いよいよ実際にさすまたを使って、不審者役(城東警察の方)となった方を取り押さえる訓練です。

 訓練に入る前に、さすまたも使い方を間違うと、かえって不審者を有利な立場に立たせるということを城東警察の方から説明いただき、参加した教職員は、しきりにうなずいていました。





6人一組になって、実際にさすまたを使って不審者を取り押さえるという訓練では、不審者役となった方も迫真の演技でしたので、教職員も真剣になって確保しようと、一人一人が考え行動していました。さすまたを使って、実際に不審者役の方に向かってみると、訓練と分かっていてもドキドキしました。

 本日の防犯訓練が、実際に生かされることがないよう願っているところですが、万一子どもたちが、危険な場面に直面した時には、本日の訓練を生かし、教職員が一丸となり子どもたちの命を守りたいと決意も新たにしました。