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榎並っ子 73号 |
平成18年2月8日
「ちょっと待ってよ」
ある本を読んでいると「『ちょっと待ってよ』−子どもがたびたびこう言うのは反抗心のあらわれ−」と題して、子育てについて示唆に富んだことが述べられていましたので紹介します。
「朝一番の母親からのことば。『早く起きなさい』『さっさとご飯を食べなさい』『早く学校へ行きなさい、遅刻するわよ』
学杖から帰ってきてからのことばは『すぐに、ランドセルを片づけなさい』『さっさと宿題やったら?』『早くゲームをしまいなさい、映ご飯なんだから』『グズグズせずに早くお風呂に入ってよ、順番があるんだから』『もう、さっさと寝なさい、明日起きられないわよ』‥。
とにかく子どものしつけで母親が一番多く使うのが、この『早く』『さっさと』である。
最初は『はい』と素直にいうことを聞いていても、やがては、 『ちょっと待ってよ』『いまやるから』というような口答えをするようになる。
この返事が出はじめたら、自分があまりに子どもを急かしすぎていないか考えてみよう。あまり頻繁に使っているとその効果は薄れ、どうせまた母親のいつもの小言だぐらいにしか受け取ってくれなくなるし、中学生くらいになると『ウッセェな!』のひとことで片づけられてしまう。
それより、おなじ急がせるにしても『ご飯食べてよ、好きなごちそうをつくったのに冷めちやうわ』とか『お風呂は後でもいいけど、そのかわり最後になったらお風呂掃除してね』といったように具体的な行動を促すようにするといいだろう。
なぜ早くしてほしいのか、グズグズしていることで何を失い、誰に迷惑をかけるのかまで分からせる、しつけになる会話が大切なのだ。」
お子さまへの声掛けについて、考えてみられてはいかがでしょうか。
[卒業遠足] −霧の中で、たくさんの思い出ができました−
1月30日に、6年生が、卒業遠足で六甲山人工スキー場に行きました。当日は、雨が心配されましたが、まずまずの天候で、子どもたちは、スキーや雪ぞりで楽しむことができました。
学校を出発してから約1時間半ほどで、六甲山人工スキー場に到着しました。
バスの中で、持参した防寒用の服を着用後、六甲山人工スキー場の方から説明を聞き、スキー実習をする子どもたちと雪ぞりで遊ぶ子どもたちとに分かれ、それぞれの場所に移動しました。
雪ぞりで遊ぶ子どもたちは、広々としたスノーランドで、いろいろと工夫して遊んでいました。雪ぞり遊びの合間に、雪だるまを作って遊んでいる子どもたちもいました。スノーランドは、途中から他の多くの子どもたちの参加もありましたが、本校の子どもたちは、決められた湯所で工夫して遊ぶことが、できました。一方、スキー実習をする子どもたちは、当日、スキー場に来ている
学校は2校だけということで、広々とした場所で練習することができ、どの子どもたちも驚くようなはやさで、滑ることができるようになっていきました。
午前中の練習で、ほぼ全員の子どもが、緩い斜面を使ってうまく滑ることができるようになりました。2時間ほど練習した後、レストランで、カレーライスを食べました。思いきり体を動かし練習したのでお腹が減っていたのか、子どもたちは、あっという間にお皿を空にしていました。
昼からは小雨が降り始めましたが、雨をものともせず一生懸命練習して、ほとんどの子どもたちが午前中の練習の成果を発揮し、上手に滑ることができるようになりました。
一方、本校の雪ぞりの子どもたちは、午後からは早いめに帰る子どもたちも多く、最後の方は、また広々とした所で思いきりよい汗をかくことができました。
白一色の大自然の中で、子どもたちは、小学校生活のよい思い出を作ってくれたことと思います。
「学校力」「教師力」「人間力」
1月25日に、城東区の各学校の先生方が一堂に会し、クレオ大阪東で恒例の研究発表会が行われました。その際、指導助言者として来られた先生のごあいさつの中で、今後の教育のあり方について、示唆に富んだことを述べられていましたので紹介します。
「〓前略〓昨年10月26日、中央教育審議会より『新しい時代の義務教育を創造する』というテーマで答申が出されました。答申の論点は、義務教育の全般にわたっており、今後の義務教育の目指すべき方向を示したものです。
新しい義務教育の姿として、学校の教育力を『学校力』、教師の力量を『教師力』ということばで表現し、『学校力』と『教師力』の強化を通じて、子どもたちの『人間力』の豊かな育成を図ることを教育の改革目標とするといわれています。
また、学力低下の問題を契機に学力をどうとらえるかという点について『基礎的な知識・技能の育成(いわゆる習得型の教育)と自ら学び自ら考える力の育成(いわゆる探究型の教育)とは、対立的、あるいは二者択一的に捉えるものではなく、基礎的な知識・技能を徹底して身に付けさせ、それを活用しながら、自ら学び自ら考える力などの確かな学力を育成し、生きる力を育むという基本的な考え方は、今後も引き続き重要である。』と明示しました。
この答申で示された学力観は、平成12年12月の教育課程審議会答申の提示した学力観を再認識したものであります。このことは、現行の学習指導要領に示す『基礎的・基本的な内容の確実な定着を図るとともに、各学校の裁量により、創意工夫を生かした特色ある取り組みを行うことによって、子どもたちに、確かな学力を育成し、生きる力の一層の実現を図ること』とも主旨は同じです。
本市におきましても、学校教育指針をはじめ、教育改革プログラムを策定し、未来に向けてたくましく生きる『なにわっ子』の育成をめざす基本的な考えを示しております。
小学校教育においては、子どもが自立していくための力を育てるために、基礎的・基本的な学力・体力・社会性などを身に付けるようにすることが大切です。〓後略〓」
保護者として、子どもの教育について広い視野で考えていくことが大切です。
[学校公開] −子どもたちの学校生活を公開−
1月26日の4時限目から6時限目にかけて学校公開が行われました。ねらいは「子どもたちの学校生活の様子を公開し、参観してもらうことにより、保護者、地域へ情報を発信する。また、保護者、地域と連携して子どもの教育を推進するために、開かれた学校づくりを目指す」です。
当日は、午前中に子どもたちの学習の様子を参観されて帰られる保護者、また、午後から来られて子どもたちの学習の様子を参観された後、クラブ活動の見学をされる保護者などがおられました。ある程度時間に余裕があったので、自由に子どもたちの普段の学校生活の様子を見ていただくことができました。
学絞公開に来られた保護者のみなさまから次のような感想をいただきました。
「学習参観の時は、時間が決められているので多くの保護者が一斉に参観されるせいか、子どもたちがとても緊張して学習していますが、今日は、普段の子どもたちの学習の様子を見ることができてよかったです。」「学習参観の時とは違ったクラブ活動での生き生きとした我が子の様子を見て、親として気付いていなかった我が子のよさを発見しました。」「学習参観では、兄弟がいる場合、1時限を通して参観することができないが、学校公開では、それができるのでありがたいです。」この他にもいろいろな保護者の感想をお聞きしましたが、どれも子どもたちを温かく見守り育てていただいていることが分かるものばかりで、学校として本当に心強く思いました。
今後も教職員が一丸となり、子どもたちの教育に努めてまいりたいと決意も新たにしました。
最後になりましたが、寒い中、子どもたちの安全管理のためにご尽力いただきましたPTA役員、実行委員のみなさまに、心よりお礼申しあげます。
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