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榎並っ子 70号
平成18年1月20日

「別に」「うるせ〜よ」


 ある本を読んでいると「『別に』『うるせ〜よ』−子どもが自分で解決しようとしている喜ばしい返事−」と題して、子育てについて示唆に富んだことが述べられていましたので紹介します。
 「小学校から帰ってきた子どもの様子が変なので、何かあったのか尋ねると『別に』『うるせ〜よ』というだけで、何も話してくれない。

 するとあわてた母親は、すぐに学校に連絡して何かあったのか先生に尋ねたりする。しかし、様子をよく観察すれば、子どもに何があったのか十分わかるものだ。隣の席のケンちやんと授業中におしゃべりをしていて、先生にしかられただけ・・・なんてことがほとんどだ。

 逆にほめられたりした時は、『ねえねえ』と幼児のようにすり寄ってきて、自分から報告するが、親に介入してほしくない友人に関わる問題などは、報告しなくなる。 それが、成長の証というものだ。

 なぜなら、親の介入を拒むのは、自分でなんとかしようという自立心が備わってきたからで、逆に喜んでもいいくらいだ。成長するにつれて、親の過干歩が疎ましくなるのはむしろ正常で、中学生くらいになると、 『関係〜ねえよ。』と、はっきりとした拒否の表現になることもある。服装の乱れや喫煙習慣などは要注意だが、ここにあげたことばの乱れ程度なら、反抗期を迎えるまでに成長したという証拠。悩むほどのことではない。」

 子育てが難しくなったといわれる昨今ですが、常にお子さまの様子をしっかり把握し、成長過程にある変容を見逃さず温かく見守っていくことが親として大切ではないでしょうか。

[たこあげ大会] −大自然の中で貴重な体験−

1月17日に、1・2年生が、淀川河川公園にたこあげに行きました。途中子どもたちに、たこを作る時に工夫したことについて聞いてみました。「たこに絵を描くのが難しかった。」「たこに糸をつける時工夫した。」「たこの足の絵を描く時、いろいろ考えたので時間がかかった。」など、子どもたちが、一生懸命たこを作ったことがよく分かりました。

 また、「先生、榎並小学校にいる時より、ここの方が風が強いね。」と話しかけてくる子もいましたので、川の近くでは風が強く吹くことを話しました。
すると「お父さんからそんな話を聞いたことがある。」とうれしそうに話してくれました。子どもの感性の豊かさをしみじみ感じさせられました。
 現地に着くと、先生から話を聞き、その後、1年生と2年生が分かれそれぞれの場所に移動しました。



 いよいよ、たこあげ開始です。当日は、適当な強さの風が吹いており、その風に乗って1年の子どもたちのたこも2年の子どもたちのたこも、みるみるうちに空高くあがっていきました。広場のあちらこちらから「飛んだ、飛んだ。」「ものすごく高くあがっていく。」などの歓声が聞こえてきました。どんどん高くあがっていくたこを見つめている真剣な子どもたちの顔が印象的でした。
 また、子どもたちの作ったたこが、冬空に一斉に舞う様子は壮観でした。
 後半は、たこの糸がからまったり、たこの足が取れたりなどしたために、先生方は、その対応に大変でした。しかし、子どもたちは、そうしたことをものともせず、先生に直してもらったたこを再び一生懸命あげていました。



 子どもたちに、感想を聞いてみると、「たこが、すごく高くまであがったのでうれしかった。」「たこが高くまであがったけれど、糸がもつれて困った。」「もつれた糸を先生に直してもらって、もう一度たこをあげることができてよかった。」など、元気にこたえてくれました。



 小春日和の一日、限られた時間でしたが、子どもたちは大自然の中で伸び伸びと活動し、いろいろなことを学ぶとともに、よい思い出をたくさん作ることができたことと思います。
 親子の話題にしてみてください。