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榎並っ子 68号
平成17年12月16日

小1の危機

 ある新聞を見ていると「小1の危機」と題して、次のような記事が載っていました。幼い子どもの命を守るために示唆に富んだ内容でしたので紹介します。

 「〓前略〓 広島、栃木で下校中の小学1年生の女児がたて続けに殺害された事件の衝撃が消えない。ことに、捜査で明らかになってきた、栃木の残虐な犯行には犯人の異常さに震撼させられる。もはや子どもを狙う犯罪に地域差はない。すべての通学路に危険が潜んでいることを否定できない。

 昨年、奈良市で起きた女児誘拐殺人事件でも犠牲になったのは小学1年生だった。通園に親が付き添う幼稚園時代から踏み出し、1人で外に出始める年代だ。それが子どもの自立につながるが、犯罪者に最も狙われやすい存在である点を忘れてはなるまい。世の中には『悪い人』もいることを十分教えておく必要がある。安全教育といえば、交通事故対策だったが、今は防犯だ。

 警察やNPOが学絞に出向く安全教室では、不審者が登場した寸劇がある。

@車に引き込まれないよう車道のそばを歩かない
Aエレベーターでは、すぐに降りられるようボタンのそばに乗る
B万一の時は『ウォー』と叫ぶ。『キャー』では、相手はたじろがない、などの留意点に加え、簡単な護身術を教える場合もある。

通学賂の点検や大人の見守りを増やす努力はもちろんだが、小学1年生といえど、危険を回避し自分で自分を守る術を身につけさせたい。悲しいがそれが必要な時代だ。」

 奇しくも、ある新聞に 「子どもの安全―私の提言―」と題し、子どもたちにも分かりやすい防犯標語の記事が載せられていましたので、紹介します。
自分の命は自分で守るために、どういうことに気をつけるとよいか親子で話し合ってみてください。

[防犯標語―きょうはイカのおすし―]
<きょ>・・きょりをとる
<う >・・うしろにちゆうい
<は >・・はやめにかえる
<イカ>・・イカない
<の>・のらない
<お>・・おおごえをだす
<す>・・すぐにげる
<し>・・しらせる


[夢のある作品に感動] −多くのことを学んだ作品展−

14日、15日、16日の3日間、本校の講堂で、作品展が行われました。
作品展のねらいは
「@作品の表現活動を通して、一人一人の児童の学校生活を豊かなものにする
A意欲的に学習に取り組む態度を育てるとともに、最後まで仕上げる根気強さを育てる
B望ましい鑑賞態度を育て、情操豊かな児童を育てる機会とする」です。



 この作品展に向け、子どもたちは、各学年のテーマの下、夢をふくらませ、一生懸命作品に取り組んできました。途中で何度かくじけそうになったこともあると思いますが、どの子も最後までねばり強く取り組み、夢のあるすばらしい作品に仕上げることができました。



 また、子どもたちの作品とあわせて、PTA、生涯学習ルーム、そして、本校の先生方の作品も展示していただき展示会場に花を添えていただきました。
さらに、来年度学校創立130周年を迎える本校のあゆみを写真でつづるパネル展示のコーナーも設けられ、ひと味ちがった作品展になりました。



 作品展の会場である講堂では、時間を決めて、全学年の子どもたちが、担任の先生と一緒に、自分の作品や他の学級、学年の子どもたちの作品を鑑賞したり、学期末個人懇談会に来られた保護者の方が、会場に展示された子どもたちの作品などを鑑賞されたりしました。



 鑑賞に来られた保護者の方に感想を聞いてみると、それぞれの学年の作品のすばらしさ、子どもたちがねばり強く作品を制作したことへの称賛、学年が進むにつれ技法についても高度になっていくことへの驚きなど、子どもたちの努力に温かい励ましのことばをいただきました。
 作品展への取り組みを通し、子どもたちは、ねばり強くやり遂げることの大切さ、また、やり遂げたことへの成就感と自信をもってくれたことと思います。