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61号
榎並っ子 61号
平成17年10月26日
心に響く歌声
21日に、第47回近畿音楽教育研究大会大阪大会の全体会が大阪府立青少年会館で行われました。その中の研究演奏で、本校の4年生が、大阪市の代表として出場し、「ありがとう」と「思い出のメロディー」を1000名を超える観客を前に、心に響く歌声を聴かせてくれました。
昨年、現5年の子どもたちの歌声を児童集会で聴き、合唱に強い関心をもった4年の子どもたちは、今回、研究演奏で発表する機会を得て、一生懸命練習に取り組んできました。
今回、合唱する「ありがとう」は、平成13年度の全国音楽教育研究大会大阪大会で、2人の先生が大阪の子どもたちのために作ってくださった曲です。
友だちのよさを見つけて心が豊かになる、そんな温かいメッセージが伝わるよう何度も何度も練習しました。また、「思い出のメロディー」は、6年生で学習する歌を聴いて感動した曲です。友だちを大切にする心が、ひろがりをもった愛ということばを通して語られており、そんな歌詞の気持ちをどのように伝えたらよいのか、何度も何度も話し合いながら練習してきました。
そして、この日に向けて、児童集会で全校の子どもたちの前で、また、学習参観の時に保護者の前でリハーサルを行い気運を高めてきました。そうした経験を生かし、当日は、広々とした舞台で、本研究大会のテーマ「音楽の美しさを心に響かそう−ひろがる音楽つたわる心−」そのままに、会場の全ての人の心に響きわたる歌声を披露し、大きな拍手をいただきました。
今回の貴重な体験は、子どもたちにとって、一生の宝物になることでしょう。
会場でのリハーサル
演奏終了
[なにわの伝統野菜] −大阪のよさを見直す−
24日の児童朝会で、なにわの伝統野菜について、子どもたちに話をしました。大阪では、古くから淀川水域を中心に、「なにわ野菜」が約30種類栽培されていたといわれています。ところで、野沢菜漬にされる野沢菜は、天王寺かぶらの種を長野県野沢村に植えたところ気候の関係で、茎や葉だけが大きくなって野沢菜になったということをご存知でしょうか。同じ種でも気候風土によって育ち方が違うということに、自然の不思議さを感じさせられます。
そこで、その天王寺かぶらをはじめ大阪には作られている地名が付けられた伝統野菜が数多くあることやこれらの野菜を復活させようという取り組みがあることを子どもたちに話をしました。子どもたちには名前のみ紹介しましたが、下記に紹介するように、昔から大阪では、いろいろな野菜が生産されてきました。例えば次のような野菜ですが、親子で話し合ってみるのもいいですね。
1.けまきゅうり
大阪市都島区毛馬町が起源とされる半白系の黒いぼきゅうりであり、文久 3年(1863年)の「大阪産物名物大略」に記載がある。
2.たまつくりくろもんしろうり
大阪城の玉造門が、黒塗りの門であったことから、黒門という名が生まれた。城の東側を流れている猫間川に架かっていた大阪最初の石橋のことを黒門橋と呼んでいた。そして、この辺りで作られていた瓜のことを玉造黒門越瓜と言い、天保7年の「名物名産略記」に記載がある。
3.こつまなんきん
大阪市西成区玉出町(旧勝間村)で生まれた伝統品種である。江戸時代の万延元年(1860年)に、勝間村の庄屋他百姓代らが、天満の青物市場問屋年行司あて、野菜七品目に限り同村内での「立ち売り許可願」を申し出ており、 その中に「南京瓜」が記載されていたことから、このカボチャのことを勝間南瓜と呼んだものと考えられる。
4.たなべだいこん
大阪市東成郡田辺地区(現大阪市東住吉区)の特産である白首の大根で、天保7年の「名物名産略記」に記載がある。(森下正博編集「なにわの伝統野菜」より)