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榎並っ子 59号
平成17年10月13日

子どものよさを発見した修学旅行

10月5・6日と6年生が、鳥羽方面へ修学旅行に行ってきました。修学旅行は、小学校での最後の泊を伴う行事で、大人になっても思い出に残る行事の一つです。
めあては「@榎並小学校の6年生として責任と自覚をもって行動し、いろいろな体験を通して、より知識を深め、思い出に残る修学旅行にしよう。A2日間のグループ行動で、友だちのよいところを見つめ直しながら協力し合うことの大切さを知り、それぞれがお互いを思いやって行動できるようにしよう。」です。

 2日間とも活動する時は、雨に降られることもなく、子どもたちは、めあてを守り、一つ一つの行事を楽しく充実したものにすることができました。

〓1日日〓
 71名全員元気に学校を出発。「あおぞらU号」に乗り込んだ子どもたちは、電車が動き出すとさっそく各グループごとにトランプなどを使って男女仲良く遊んでいました。2時間余りで志摩磯部駅に到着。そこからシャトルバスに乗り換え、お昼前に志摩スペイン村に到着しました。昼食後、各グループに分かれ地図を見ながら、会場を回りました。どのグループも男女仲良くお互いにゆずり合って回る場所を決めており、ほほえましく思いました。午後3時からのお土産タイムまで、スペイン村の施設で子どもたちは楽しい思い出をたくさん作ることができました。

 子どもたちが楽しみにしていた旅館「海月」では、旅館の女将さんから温かく迎えていただきました。夕食には、鳥羽ならではの伊勢海老鍋が用意されており、子どもたちは舌鼓を打ちながら味わっていました。「ぼくは、あまり海老は好きではないけど、伊勢海老はおいしいわ。」という子どものことばに思わず笑ってしまいました。

 夕食の後、旅館の一室で、ネイチャーセミナーが行われました。鳥羽水族館の飼育係の方に来てもらい、ジュゴンのことをはじめいろいろ興味深いお話をしていただきました。その後、入浴する組とお土産を買う組に分かれ交代で、旅館の前にある店でお土産を買いました。どの子どもも決められた金額の中で、家族や親戚の人たちへのお土産を一生懸命考えて購入している姿に感心させられました。,

〓2日日〓
 夜に降っていた雨もあがり、子どもたちは午前5時30分に起床し、船で菅島に渡りました。島に着いてから、魚つりをする子どもたちとエコツアーに出かける子どもたちに分かれ活動しました。
 魚つりを希望した子どもたちは、約1時間30分程の間に、かわはぎやベラなど大小合わせて120匹もつりました。「海月」の女将さんも大漁ぶりに、びっくりしておられました。エコツアーに出かけた子どもたちも菅島の自然を肌で感じたり、伊勢海老が網に掛かって引きあげられる様子を見学するなど貴重な体験をすることができたそうです。

 魚つりと、エコツアーの子どもたちが合流した後、菅島の民宿で、朝食をいただきました。子どもたちは、菅島特産の海苔や佃煮など素朴な味のおかずをめずらしそうに食べていました。菅島でのいろいろな体験は、都会で生活している子どもたちにとり新鮮で思い出に残るものとなったことでしょう。

旅館に帰った後、標準服に着替えて、鳥羽水族館に見学に出かけました。まず、全員でアシカショーを見た後、各グループに分かれて館内を見学しました。その後、再び旅館に戻り、郷土料理のてこね寿司と伊勢うどん、そして、子どもたちが早朝につった魚の煮つけを食べました。続いて、閉舎式を行った後、2日間の楽しかった思い出を胸に鳥羽を後にしました。

 修学旅行を通し、普段なかなか見ることのできない一人一人の子どものよさを発見することができました。そのよさを生かし、子どもたちは、今後の学校生活の中で、下学年の手本となり榎並小学絞の最高学年として活躍し、よき伝統を築いてくれることと思います。